地下鉄御堂筋線なんば駅。改札を出てすぐのアンスリーで飲み物を買い、なんばHIPSのエスカレーターをのぼる。
14番出口とファミリーマートの間を通過し、人で溢れた雑多な道を歩く。金龍ラーメンの独特な匂いが漂うなか、まったりプリンやはり重のお弁当をいつか食べてみたいななんて思いながら、時刻はもう17時15分。
急いでチケットをもぎってもらって、ファンレターBOXに思いの詰まった手紙を投下。読んでもらえますようにって律義に毎回願って。グッズを買って席につくと開演時間5分前。幕が開くと、そこはもう夢の舞台。
たった1000席しかない狭い松竹座に、詰まっていた夢。ここにいる何人がこの先のステージにいけるのか、考えないようにしながらもいつだって頭をよぎった。目の前の彼らは客席に向かっていつも100%のパフォーマンスを届けてくれて、そんな彼らを見ていられることが嬉しくて幸せで泣けてきた。いつまでこの日々が続くのか。私自身もこのままでいいのか。そんな風に思っていたあの頃。
エモいとか、綺麗な言葉だけで片付けるつもりはない。楽しかったことや嬉しかったことは山ほどあったけど、もちろんそればかりではない。ジャニーズJr.を応援するということ。それはとても難しいことで、いろいろな気持ちを乗り越えて今がある。
松竹座で歌う大吾くんを見て「西畑担になろう」と決意した日のこと、今でも覚えている。終演後に当時の友達と近くのサイゼリヤで集合して「私、西畑担になろうと思う」って宣言した。一緒のタイミングで関西担になった仲の良かった3人。そのうち2人は西畑担で、快く「ウェルカム大吾ワールド!」って言ってくれた。すごくうれしかった。まだ昨日のことのようなのに、もう8年も前のことなんて。
大吾くんがステージに立っていたから、部活も勉強も頑張れた。進路で悩んだとき、大吾くんの覚悟を思い出して決断することができた。就活で行き詰っていたときも、大吾くんのことを思い出した。社会人になってからもずっと、大吾くんの存在に勇気づけられて助けられて、今がある。
アイドルと夢を見るということ。それを教えてくれたのは、まぎれもなく大吾くんでした。同い年の男の子のファンになったのは大吾くんが初めて。初めて松竹座でうちわを持ったのも、ファンサをもらったのも大吾くん。初めてファンレターの返信をもらったのも大吾くん。
毎回毎回うす緑の長い封筒に、なにわ皇子の衣装のカラーをイメージしたマステとたまにポムポムプリンのシールを貼って、大きく「西畑大吾くん」と書いていた。名前の横には謎のイラストも書いたりなんかして。ド長文に謎の長い封筒で出しているのなんて自分だけだと思ったけど、友達は毎回レポート用紙に茶封筒で出していると聞いて、西畑担って書くのが好きなんだなと笑った。
アイドルを見るために東京に遠征したのも、こんなにも長く好きでいるのも、デビューを見届けたのも、全部大吾くんが初めてだよ。"ハジメテは全部キミだけ"でした。
コロナがもっとひどかった2020年。自粛期間も大吾くんがいてくれたから感染対策に気をつけながらも楽しむことができた。ドリアイ楽しかったな。
楽しかったな。全部全部楽しかった。座長公演がなかった夏の悔しさ、"西畑大吾"の名前が初めて関西ジャニーズJr.のなかでいちばん上に刻まれた日のこと。新橋演舞場で見たBring it on、突然呼ばれたJr祭り。4年ぶりの大阪城ホールでのコンサート。なにわ男子の初お披露目、初めての全国ツアー、京セラドームでのコンサート。そして、デビュー発表のあったアリーナツアー。
大吾くんを好きになってからの時間のなかで、本当にいろいろなことがあって、たくさんの人に出会った。関西ジャニーズJr.を好きになること、最初は怖かったけど、いまとなってはあの日踏み出して本当によかったと思っている。
自分のことではない、好きなアイドルのこと。一方的に好きなアイドルの夢が叶うことが、自分の人生の中でいちばんうれしいと思える日が来るなんて、思いもしなかった。
大吾くんがいつか東京に来てくれるって信じて、東京で就職することを決めた2018年。上京する直前の2月に、初めてまいジャニの番協があたって。こんなに長い時間この人と一緒にいれることも、こんなに近くで姿を見れることも最後なんだろうなってなんとなく思った。良い意味で本当に最後だったな、と思った。
もう松竹座で大吾くんの姿を見ることはない。そう思うと寂しくて仕方がない。あの狭い空間に詰まっていた夢が好きだった。現実と非現実の狭間で葛藤しながらも、ステージ上ではいつもキラキラしたパフォーマンスを見せてくれる関西ジャニーズJr.が大好きだった。でも、それと同時にいつかここを卒業してほしいともずっとずっと思っていた。
かつての状況からは想像もできないほど、西畑大吾くんやなにわ男子のメンバーは人気になって、たった数年でこんなにも未来は変わるのかとまだ驚いている。少し寂しいけど、わたしが信じたアイドルに、好きになったアイドルに間違いはなかったと、誇りに思えることが何よりうれしい。
松竹座のクリパで恒例となっていたクリスマスメドレーがわたしは大好きで、「あんなに恋した君の笑顔忘れない」という歌詞を聞くたびに、大吾くんの笑顔を思い出していた。今でもそれは変わらなくて、大吾くんが大好きな気持ちはずっと変わっていないけど、会えない時間、一瞬一瞬目に焼き付けてきた笑顔を思い出すたびに同じことを思う。
2016年のクリパのセトリ、特に大好きだったなー!大吾くんが歌うシンデレラクリスマスも、スノウソングも真冬のナガレボシも、西畑フェスも全部大好きで、セトリ順でスマホに曲を取り込んで聞きながら、御堂筋のイルミネーションを眺めて、どこかに大吾くんがいないかな、なんて思って散歩していたっけ。
そんな大阪での日々も、もう全部過去のこと。これからは東京で、全国で、世界で、大吾くんは羽ばたいていく。なにわ男子は羽ばたいていく。
関西ジャニーズJr.の西畑大吾くん。
今まで本当にありがとう。
酸いも甘いも全部教えてくれて、辛いときは心の支えになってくれて。
大吾くんの存在が、わたしを照らしてくれていたよ。
これからも、どうぞ末永くよろしくお願いいたします。
「恋してるかい?」と聞かれたら、「もちろん君に!」とあなたを指すし、
「バンバンッ!」の「Are you ready say?」の後も絶対にあなたを指していた。
これからは「出会ってしまった 君は太陽」であなたのことを指そうと思います。笑
関西ジャニーズJr.でいてくれてありがとう。出会ってくれてありがとう。
これからもずっと大吾くんがいちばん大好きです!!!!
大吾くんがなんば~わんわんわんっ!!←世代
君に幸あれ。